新郎様から新婦様へのサプライズ
九州男児で普段、新婦さんに優しい言葉をあまりかけることのない新郎さま。
家業が忙しく、なかなか結婚式の準備にも一緒に来る事の出来ない多忙な方でしたが、
いざ準備のスタートとなった時、私の携帯に連絡がありました。
「彼女に何か喜んでもらえるような事がしたいんですが。」
言葉の感じはいつもと変わらないちょっと素っ気ない口調でしたが、その内容にはすごく温かいものを感じました。
普段そんな事を全くしない新郎さんなので、きっとすごく考えて私に連絡をして頂いたのではないかと感じた時、
絶対喜んでもらえる事をしましょう、一緒に考えましょう!と即答し、サプライズを計画することとしました。
もしサプライズをするのであれば、残るものがいいのではないか。
色々考えた結果、ブーケを手作りする事にしました。
一生残るようにプリザーブドのブーケを…
ブーケの花材を提供して頂けるショップ選びから始まり、どんな色にしようか、どんなデザインにしようか悩んだ結果、
ラウンド型のピンクのブーケを作ることにしました。
ラウンドと一言でいっても手作りするとなれば、まあるい形を維持しながら専用のオアシスにバランスよく挿していくのは、
それは素人では、大変な作業。
何度も、色のバランスを見ながら、1本1本を丁寧に、だけどかなり不器用な手つきで、オアシスに挿す新郎さまを見て、
当日それを渡した時の新婦さまの様子はどんなのだろうと想像しながら、出来上がりまでをサポートしていきました。
いざ結婚式本番。
ぎゅっと手作りしたブーケをにぎりしめて、新婦さんへ渡す新郎さま。
手作りしていた際の写真のスライドショーを会場スクリーンに投影。
ゲストの方も「あの〇〇が手作りしたと!?信じられん。」と驚いていました。
「毎日忙しいのにいつ作ったと!?」とかなりびっくりされた新婦さまでしたが、
「いつも本当にありがとう、感謝しています。」と恥ずかしそうに、新婦さまへ伝える新郎さまを見て
新婦さまの顔には満面の笑顔と共に涙が流れ、会場中が大きな拍手で包まれました。
私もその様子をみて、一大イベントが終わった安心感でほっとしました。
お2人の姿を見て、幸せのお手伝いが出来たのかなと改めて感じた1日でした。
一生に1度、大事な人と迎える結婚式。
そんな時だからこそ、普段口に出せない気持ちを行動で表してみてはいかがでしょうか。
素敵なお2人だけが作り上げる、ならではのサプライズ。私達が形にさせて頂きます。
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