「理想の結婚式場が見つかった！」

「最初の見積もりを見たら、意外と予算内に収まりそう！」

 

そんな安心も束の間、「打ち合わせを重ねるうちに、見積もりがどんどん上がっていく…」という恐ろしい話、聞いたことありませんか？

 

実は、結婚式の初期見積もりから最終的な支払い金額が平均で100万円近く上がってしまうことは、決して珍しい話ではありません！

 

この記事では、そんな「見積もりショック」で後悔しないために、

・なぜ結婚式の見積もりは上がるのか？

・特に値上がりしやすい要注意項目

・見積もり交渉で損しないためのチェックリスト

を、元プランナーの視点から徹底解説します。正しい知識を身につけて、賢く理想の結婚式を叶えましょう！

 

 

なぜ？結婚式の「初期見積もり」が安く見えるカラクリ

そもそも、なぜ最初の見積もりはあんなに安く見えるのでしょうか。それは、結婚式場が提示する「初期見積もり」が、最低限の項目だけで作られた「仮の姿」だからです。

 

例えるなら、車の「本体価格」のようなもの。

 

カーナビやETC、ドライブレコーダーなどのオプションを追加していくと、総額が大きく変わりますよね？

 

結婚式の見積もりも全く同じです。

 

初期見積もりに含まれているのは…

・一番下のランクの料理やドリンク

・最低限のボリュームの装花

・プラン内の追加料金がかからない衣装

・アルバムやムービーなどは含まれていないケースも多い

式場側も、まずは「自分たちの会場に決めてもらう」ことが目的なので、意図的に価格を低く見せている場合が多いのです。

 

このカラクリを知っておくことが、賢い式場選びの第一歩です！

 

 

要注意！見積もりが跳ね上がる「値上がり項目」トップ5

では、具体的にどの項目が値上がりしやすいのでしょうか？

特に注意が必要な5つの項目を、値上がり額の目安とともにご紹介します。

 

 

1. 料理・ドリンク（1人あたり＋2,000円～5,000円）

ゲストの満足度に直結するため、多くのカップルがランクアップを選ぶ項目です。初期見積もりのコースを試食してみたら、「少し物足りないかも…」と感じ、ランクアップするケースがほとんど。ウェルカムドリンクや乾杯酒の種類によっても変動します。

 

 

 

2. 衣装（＋10万円～30万円）

初期見積もりには「ドレス20万円分」のようにプラン料金が含まれていますが、実際に気に入ったドレスがその金額内に収まることは稀です。「プラン内のドレスはデザインが限られていた」「新作やブランドドレスはすべて追加料金だった」という声は非常に多いです。

 

 

 

3. 装花（＋5万円～20万円）

メインテーブル、ゲストテーブル、ウェディングケーキ周り、ブーケなど、装花はこだわり始めると一気に費用が上がります。初期見積もりでは、ゲストテーブルに小さな花が一つだけ、といった最低限の内容になっていることがほとんどです。

 

 

 

4. 写真・映像（＋10万円～30万円）

プロのカメラマンによるスナップ写真や、当日の撮って出しエンドロールムービーは、今や定番の演出。これらは初期見積もりに含まれていないか、含まれていてもカット数が少ない最低限のプランであることが多いです。アルバムのページ数を増やすだけでも数万円アップします。

 

 

 

5. ギフト（＋5万円～15万円）

引出物、引菓子、プチギフトなどは、ゲストの人数分だけ必要になるため、総額が大きくなりやすい項目です。これらは初期見積もりに全く含まれていないことがほとんどなので、自分で計算に入れておく必要があります。

 

 

 

【実践編】最終金額で後悔しない！見積もりチェックリスト7箇条

では、どうすれば見積もりの大幅アップを防げるのでしょうか？

契約前の見積もり段階で、以下の7つを必ず確認・実践してください！

 

 

１，「やりたいこと」を具体的に伝えて見積もりを出してもらう

「エンドロールムービーは絶対に入れたい」「ドレスはこのブランドのものが着たい」など、現時点での希望をすべて伝えた上で、見積もりを再作成してもらいましょう。これを「現実的な見積もり」に近づける作業と言います。

 

 

２，各項目の「ランク」を確認する

「このお料理のコースは、松竹梅でいうとどれですか？」と必ず質問しましょう。すべての項目（料理、衣装、装花など）が最低ランクだと分かれば、値上がりを予測できます。

 

 

３，人数が増えた場合の「1名あたりの単価」を確認する

料理、ドリンク、ギフトなど、人数によって変動する費用の単価を把握しておきましょう。

 

 

４，「持ち込み料」の有無と金額を確認する

ペーパーアイテムやカメラマンなどを外部から持ち込むことで節約できる場合があります。何が持ち込めて、いくらかかるのかを事前に確認するのは必須です。

 

 

５，見積もりに「含まれていないもの」を質問する

「この見積もりで、当日結婚式を挙げるために、他に最低限必要になるものは何ですか？」と聞いてみましょう。引出物や親の衣装代など、抜けている項目が見つかります。

 

 

６，「サービス料」や「消費税」まで含んだ総額で比較する

見積もり書の最後に、全体の10%～15%程度のサービス料が加算されます。このサービス料まで含んだ総額で判断することが大切です！

 

 

７，契約を急かされても、その場で即決しない

「本日限定の割引です！」と言われても、一度家に持ち帰り、冷静に比較検討する時間を作りましょう。後から「あっちの会場にしておけば…」と後悔するのを防げます。

 

 

結婚式の見積もりは、「上がってしまうのが当たり前」です。

 

大切なのは、その事実を最初から理解し、「どこにお金をかけ、どこを節約するか」という自分たちの軸をしっかり持つことです！

 

初期見積もりの安さに惑わされず、この記事で紹介したチェックリストを活用して、式場の担当者としっかりコミュニケーションを取ってください♩

 

そうすれば、予算オーバーに怯えることなく、心から満足のいく、後悔のない最高の結婚式を創り上げることができるはずです .. ！