会費制の結婚式、両親は留袖?モーニング?服装マナーの正解をプロが解説

「私たちの結婚式は、ゲストに負担をかけない会費制にしたい」
「形式ばらず、アットホームなパーティーが理想」
そんな素敵な想いで準備を進めるおふたりが、ふと立ち止まるのが「両親の服装」の問題です。
「会費制だから、両親もカジュアルな方がいいの?」
「でも、親としてきちんと感は出すべき?」
「相手のご両親はどんな服装で来るんだろう…」
このお悩み、本当に多くのお客様からご相談いただきます。
結論から申し上げますと、「会費制だから留袖やモーニングはNG」ということは一切ありません
最も大切なのは、おふたりの結婚式の「スタイル」と「両家の服装の格を合わせること」です。
この記事では、誰でも失敗しないご両親の服装選びのポイントを、具体的なケースを交えて徹底解説します。
Q,なぜ会費制だと服装に迷うの?
従来の「ご祝儀制」の結婚式では、「両親は正礼装である留袖・モーニングを着用するもの」という暗黙のルールがありました。
これは、新郎新婦と共にゲストをお迎えする「主催者」としての立場を服装で示す意味合いが強かったからです。
一方、会費制の結婚式は、1.5次会のように披露宴と二次会の間に位置づけられることが多く、パーティーの雰囲気も実にさまざま。
だからこそ、「どこまでフォーマルにすべきか」という迷いが生まれるのです。
しかし、どんなスタイルであれ、ご両親が新郎新婦にとって一番の主賓であり、大切な存在であることに変わりはありません。
まず押さえるべき大原則は以下の2つです!!
①新郎新婦の次にフォーマルな服装を心がける
②両家で服装の「格」を揃える
この2点を守れば、大きな失敗はありません。
特に「両家の格を揃える」ことは非常に重要です
片方の父親はモーニングなのに、もう片方はカジュアルなスーツ…となると、ちぐはぐな印象になり、ご両親自身も気まずい思いをしてしまう可能性があります。
【判断基準】留袖・モーニングは着るべき?3つのチェックポイント
では、具体的にどう判断すれば良いのでしょうか?
以下の3つのポイントを、おふたりとご両親で一緒にチェックしてみてください。
1. 会場の「格」はどれくらい?
会場の雰囲気は、服装のフォーマル度を決定する最大の要素です。
会場のウェブサイトを見たり、実際に下見に行ったりして、「この場所で留袖・モーニング姿の親が立っていたら、浮いてしまうか、馴染むか」を想像してみましょう。
2. ゲストの顔ぶれとドレスコードは?
・親族や会社の上司・恩師が多い場合
→留袖・モーニング着用が安心です。目上の方が多い席では、ご両親が正礼装でいることが、ゲストへの敬意を表すことにも繋がります。
・友人が中心のカジュアルなパーティーの場合
→必ずしも正礼装でなくてもOK。ただし、ゲストには「平服で」と案内していても、ご両親はゲストより一段格上の服装を意識することが大切です。
3. 結婚式の「コンセプト」は?
→おふたりがどんな一日にしたいか、というコンセプトも服装選びの重要なヒントになります。
「感謝を伝える、きっちりとしたお披露目の場」という側面が強いなら、正礼装がふさわしいでしょう。
「みんなで楽しむ、アットホームな食事会」というコンセプトなら、少しカジュアルダウンした服装の方が、場の雰囲気に溶け込めます。
【具体例】留袖・モーニング以外の服装とは?
「私たちの場合は、正礼装だと少し堅苦しいかも…」と感じた方へ。
ご両親におすすめの「準礼装」や「略礼装」をご紹介します。
お母様におすすめの服装
・セレモニースーツやアンサンブル
上品な光沢や素材感のあるものを選べば、お祝いの場にふさわしい華やかさが出ます。
ネイビーやベージュ、グレーなどが人気です。
・ロングドレス
露出の少ない、落ち着いたデザインのロングドレスは非常にエレガントです。
・訪問着(ほうもんぎ)
留袖に次ぐ格の着物です。「和装にしたいけれど、黒留袖では重厚すぎる」という場合にぴったりです。
お父様におすすめの服装
・ディレクターズスーツ
ジャケットとベストは黒、スラックスはグレーのストライプ柄を合わせるスタイル。
昼間の準礼装としてモーニングに次ぐ格式があり、非常におしゃれです。
・上質なダークスーツ
ブラックスーツや、チャコールグレー、濃紺の無地のスーツに、白やシルバーのネクタイ、ポケットチーフを合わせることで、お祝いの席にふさわしい装いになります。
ベストを着用すると、よりフォーマル感がアップします。
最高の服装は「両家での話し合い」で決まります!
ここまで様々な選択肢をご紹介しましたが、最も大切なアクションは「新郎新婦が中心となり、両家の認識をすり合わせること」です。
まず、新郎新婦が結婚式のコンセプト(会場、ゲスト、雰囲気)を固め、両親に共有します。
その上で、「私たちの結婚式はこういうスタイルだから、服装はこんな感じはどうかな?」と提案しましょう。
最終的に、両家のご両親同士で連絡を取り合ってもらい、「では、私たちは〇〇にしましょう」と足並みを揃えてもらうのが理想です。
会費制の結婚式は、自由度が高いからこそ、新郎新婦とご両親のコミュニケーションが成功のカギを握ります。
服装は、おふたりとご両親がゲストをお迎えする「おもてなしの心」の表れです。
全員が納得のいく素敵な装いで、心から楽しめる最高の一日をお迎えください。
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